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感覚検査(モノフィラメント)
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糖尿病性末梢神経障害

糖尿病の方において高血糖の状態が長く続くと神経にダメージを与えることがあります。そのダメージは神経障害と呼ばれますが、そのもっとも一般的なものが足や下肢に起こる糖尿病性末梢神経障害です。
末梢神経障害になると足の感覚が無かったり弱かったりするため、足に傷ができても気づかないままどんどん悪化してしまうことがあります。
ですから糖尿病の方は定期的に足の感覚が正常かどうかを検査する必要があります。これが感覚検査です。

感覚検査の種類

末梢神経障害をチェックする感覚検査には、
  • 音叉をあててその振動を検査するもの
  • 針を刺して痛覚を検査するもの
  • モノフィラメントという器具を軽く皮膚にあてて検査するもの
などがあります。
今回はモノフィラメント検査についてご紹介します。

モノフィラメント検査

右図のような、やや硬めのビニールの糸でできたモノフィラメントを足に軽くあて、それを感じることができるかをチェックします。 10gの力を感じることができれば、その部分に傷ができるリスクは低いとされています。
この検査は静かに落ち着ける場所で行われます。検査を受ける患者さんは、検査を担当する人がモノフィラメントをあてているところを見てはいけません。
本検査の前には、患者さんの手にモノフィラメントをあてて、これからどのような検査をするのかを見せられます。
検査の担当者はモノフィラメントを患者さんの皮膚に直角に軽くあてます。 そしてモノフィラメントが曲がるように適度な力を加えます。モノフィラメントをあててから離すまでの時間は1~2秒です。 このとき担当者は「1回目」「2回目」などと言い、モノフィラメントをあてたり、あてなかったりして、実際何回目のときにモノフィラメントが皮膚にあたっていたかを患者さんに答えていただきます。
これを足の5箇所くらいで実施します。