糖尿病 潰瘍 足

糖尿病性の創傷|メインビジュアル
糖尿病性の創傷
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糖尿病の方には末梢神経障害、腎症 など様々な合併症のリスクがあり、それは治らない創傷や深部組織の破壊などにつながる恐れがあります。
特に末梢神経障害は糖尿病の方の40~60%に発症リスクがあるといわれており、これを発症すると外傷を受けたり火傷をしても、 足の痛みを感じないので気づかないままどんどん悪化するということが珍しくありません。
また、 末梢血管疾患 という足の血行が悪くなる合併症も良く起きます。足への血液の流れが妨げられると、そこにある傷は 治る力を失ってしまうため、どんどん黒くなっていき、最悪の場合は足の切断という可能性もあるのです。
糖尿病性創傷になりやすい要因 末梢神経障害の主な症状
末梢神経障害がある 痛みに対する感覚が鈍ってきた
構造的な足の変形がある 痛みに対する感覚が極端に鋭い
外傷を受けたり合わない靴を履いている 痺れがある
タコ(胼胝)がある チクチクした痛みがある
過去に慢性 創傷や切断をしたことがある 刺すような痛み、焼けるような痛み、電撃のような痛みがある
長期間強い圧がかかる 筋肉や骨が変形している
関節の動きが制限されている
血糖値が管理できていない
糖尿病の罹患期間が長い
盲目、または視力が悪い
慢性腎疾患がある
高齢である

自宅でのケア、予防

糖尿病の方はちょっとした靴ずれや、うおの目、タコなどでも治らない創傷に発展することがよくあります。
特に足に神経障害などがあると、傷ができたことも気づかないまま傷がどんどん大きくなるおそれもあります。
毎日自分の足を目で見てチェックし、異変に気づいたら自己判断で治療せず専門医を受診しましょう。

治療

外科的処置 ◆デブリードメント◆
創傷治療を妨げる悪い組織を除去します。
◆手術◆
重症の場合や,骨まで破壊されている場合は,その部分を切除・除去することがあります。
軟膏と被覆材 創傷部分の「湿潤環境」を保つために、適切な軟膏や被覆材を選択し処方されます。
抗生剤 創の状態や感染の度合いによって、内服・点滴を選択し使用されます。
除圧 創部に圧力(体重)がかからないように、治療用のサンダルや専用の装具・インソールが処方されます。